閑吟集 二七一/三一一
流転生死(しょうじ)を離れよとの 御弔ひを身に受けば たとひその名は名告(なの)らずとも 受け喜ばば それのみ主(ぬし)と思し召せ 回向は草木国土まで 漏らさじなれば別きてその 主にと心当てあらば それこそ回向なれ 浮かまではいかであるべき
閑吟集(全三一一首)をひとつづつアップしてます。
毎回即興にてご容赦。
中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)
閑吟集 二七一/三一一 閑吟集271
流転生死(しょうじ)を離れよとの 御弔ひを身に受けば たとひその名は名告(なの)らずとも 受け喜ばば それのみ主(ぬし)と思し召せ 回向は草木国土まで 漏らさじなれば別きてその 主にと心当てあらば それこそ回向なれ 浮かまではいかであるべき