閑吟集 二七八/三一一 閑吟集278 待てとて来(こ)ぬ夜は 再び肝(きも)も消し候(そろ) 更け行く鐘の声 添(そ)はぬ別れを思ふ烏(からす)の音(ね)
閑吟集(全三一一首)をひとつづつアップしてます。 毎回即興にてご容赦。
中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)