閑吟集(全三一一首)を毎日ひとつづつアップしてます。
毎回即興にてご容赦。
中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)
閑吟集 〇四一/三一一 閑吟集41
げにや弱きにも 乱るるものは青柳の 糸吹く風の心地して 夕暮れの空くもり 雨さへ繁き軒の草 傾(かたぶ)く影を見るからに 心細さの夕べかな 心細さの夕べかな