美しく書くコツ(1)
書家・筆跡ブランディングアドバイザーの田坂州代(たさか・くによ)です。
毎日目にする自分の筆跡。好きですか。嫌いですか。
「なりたい自分」に「ふさわしい筆跡」を身につければ、
その実現に向かって深層心理に良い影響を及ぼします。
このコーナーでお伝え致しますのは、ほんのわずかで見違える、上達のコツです。
今回は「成」という文字を採り上げます
「成」は単体としても、「城」「誠」などの旁(つくり)としても、普段よく用いる字のひとつですが「かたちのバランスがとりにくい」とおっしゃる方が多い字でもあります。
そうおっしゃる方の中に、右のような書き順で書いている方はいませんか?
正しい書き順は左です。
書き順はルールだから守らなければいけないもの、というよりも、美しく早く書くのに適した順なので、これが書き順として定着したと考えるほうが自然ではないかと私は思っています。
それが証拠に、「上」等々一つの文字でありながら複数の正しい書き順を持った字もあります。