閑吟集(全三一一首)を毎日ひとつづつアップしてます。
毎回即興にてご容赦。
中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)
二〇一六年八月二十七日
閑吟集 〇七四/三一一 閑吟集74
日数ふりゆく長雨の 日数ふりゆく長雨の 葦葺く廊(ろう)や萱の軒 竹編める垣の内 げに世の中の憂き節を 誰に語りて慰まん 誰に語りて慰まん