二〇一六年九月十七日
閑吟集 〇九五/三一一 閑吟集95
夢の戯(たわぶ)れいたづらに 松風に知らせじ 朝顔は日に萎れ 野草の露は風に消え かかるはかなき夢の世を 現(うつつ)と住むぞ迷ひなる
閑吟集(全三一一首)を毎日ひとつづつアップしてます。
毎回即興にてご容赦。
中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)