二〇一六年十一月二十四日
閑吟集 一六三/三一一 閑吟集163
露時雨 漏る山陰(やまかげ)の下紅葉(したもみじ) 漏る山陰の下紅葉 色添ふ秋の風までも 身にしみまさる旅衣 霧間(きりま)を凌ぎ雲を分け たづきも知らぬ山中に おぼつかなくも踏み迷ふ 道の行方はいかならん 道の行方はいかならん
閑吟集(全三一一首)を毎日ひとつづつアップしてます。
毎回即興にてご容赦。
中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)
閑吟集 一六三/三一一 閑吟集163
露時雨 漏る山陰(やまかげ)の下紅葉(したもみじ) 漏る山陰の下紅葉 色添ふ秋の風までも 身にしみまさる旅衣 霧間(きりま)を凌ぎ雲を分け たづきも知らぬ山中に おぼつかなくも踏み迷ふ 道の行方はいかならん 道の行方はいかならん