閑吟集(全三一一首)を毎日ひとつづつアップしてます。毎回即興にてご容赦。
中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)
しめぢが腹立ちや よしなき恋を菅筵(すがむしろ) 臥して見れども居(お)らればこそ 苦しや独り寝の 我が手枕(たまくら)の肩替へて 持てども持たれず そも恋は何の重荷ぞ