投稿画像
書家
田坂州代
閑吟集〇三四

閑吟集(全三一一首)を毎日ひとつづつアップしてます。
毎回即興にてご容赦。

中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)

閑吟集2-034s

閑吟集 〇三四/三一一 閑吟集34
離(か)れ離(が)れの 契りの末は徒夢(あだゆめ)の 面影ばかり添ひ寝して 辺り淋しき床(とこ)の上 涙の波は音もせず 袖に流るる川水の 逢ふ瀬は何処(いずく)なるらん 逢ふ瀬は何処(いずく)なるらん