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田坂州代
閑吟集〇九八

二〇一六年九月二十日

閑吟集 〇九八/三一一 閑吟集98
尾花の霜夜は寒からで 名残り顔なる秋の夜の 虫の音も怨めしや 手枕の月ぞ傾(かたぶ)く

閑吟集(全三一一首)を毎日ひとつづつアップしてます。
毎回即興にてご容赦。

中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)

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閑吟集 〇九八/三一一 閑吟集98
尾花の霜夜は寒からで 名残り顔なる秋の夜の 虫の音も怨めしや 手枕の月ぞ傾(かたぶ)く