二〇一六年十一月二十九日
閑吟集 一六八/三一一 閑吟集168
秋早や末に奈良坂や 児の手柏(このてがしわ)の紅葉して 草末枯(くさうらが)るる春日野に 妻恋ひかぬる鹿の音(ね)も 秋の名残りと覚えたり 秋の名残りと覚えたり
閑吟集(全三一一首)を毎日ひとつづつアップしてます。
毎回即興にてご容赦。
中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)
閑吟集 一六八/三一一 閑吟集168
秋早や末に奈良坂や 児の手柏(このてがしわ)の紅葉して 草末枯(くさうらが)るる春日野に 妻恋ひかぬる鹿の音(ね)も 秋の名残りと覚えたり 秋の名残りと覚えたり