閑吟集一四一 二〇一六年十一月一日 閑吟集140
今憂きに思ひくらべて古辺のせめては秋の暮もがな 恋しの昔や立てもかへらぬ老いの波 板漕ぐ雪の真白髪の 長き命ぞ恨みなる 長き命ぞ恨みなる
閑吟集(全三一一首)を毎日ひとつづつアップしてます。
毎回即興にてご容赦。
中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)
閑吟集一四一 二〇一六年十一月一日 閑吟集140
今憂きに思ひくらべて古辺のせめては秋の暮もがな 恋しの昔や立てもかへらぬ老いの波 板漕ぐ雪の真白髪の 長き命ぞ恨みなる 長き命ぞ恨みなる