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田坂州代
閑吟集二五三

閑吟集 二五三/三一一 閑吟集253

げに遇ひ難き法(のり)に遇ひ 受け難き身の人界(にんがい)を 受くる身ぞとや思(おぼ)すらん 恥づかしや帰るさの 道さやかにも照る月の 影はさながら庭の面(おも)の 雪のうちの芭蕉の 偽れる姿の まことを見えばいかならんと 思へば鐘の声 諸行無常となりにけり 諸行無常となりにけり

閑吟集(全三一一首)をひとつづつアップしてます。
毎回即興にてご容赦。
中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)

閑吟集 二五三/三一一 閑吟集253

げに遇ひ難き法(のり)に遇ひ 受け難き身の人界(にんがい)を 受くる身ぞとや思(おぼ)すらん 恥づかしや帰るさの 道さやかにも照る月の 影はさながら庭の面(おも)の 雪のうちの芭蕉の 偽れる姿の まことを見えばいかならんと 思へば鐘の声 諸行無常となりにけり 諸行無常となりにけり