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田坂州代
閑吟集二五四

閑吟集 二五四/三一一 閑吟集254
大舎人(おおとのえ)の孫三郎が 織り手をこめたる織衣(おりごろも) 牡丹・唐草・獅子や象の 雪降り竹の籬(まがき)の桔梗の 移れば変る白菊の 大舎人の竹の下 裏吹く風もなつかし 鎖(さ)すやうで鎖さぬ折木戸(おりきど) など待つ人の来(こ)ざるらん

閑吟集(全三一一首)をひとつづつアップしてます。
毎回即興にてご容赦。

中世のいきいきとした歌謡集「閑吟集」は、相手を想わずにはいられない人間の機微、人生の真髄を突くひと言、そのおおらかさについ笑みがこぼれるおちゃめで色っぽい歌まで、多様性に富んだ歌が並んでおり、書いていて楽しいです。(田坂州代)

閑吟集 二五四/三一一 閑吟集254
大舎人(おおとのえ)の孫三郎が 織り手をこめたる織衣(おりごろも) 牡丹・唐草・獅子や象の 雪降り竹の籬(まがき)の桔梗の 移れば変る白菊の 大舎人の竹の下 裏吹く風もなつかし 鎖(さ)すやうで鎖さぬ折木戸(おりきど) など待つ人の来(こ)ざるらん